ランサムウェア被害に備え、復旧手順と連絡体制をご確認ください

IPAは2026年9月8日、国内でランサムウェア被害を受けた組織への聞き取りをもとにした教訓集を公開しました。
ランサムウェアは、データを暗号化するだけでなく、持ち出した情報の公開を示唆して金銭を要求する場合があります。
被害に気付いた時点では、攻撃者の活動がすでに進んでいることがあります。復旧の判断を急ぐ場面で迷わないよう、平時のうちにバックアップと連絡体制を確認しておくことが重要です。
バックアップは「復元できるか」まで確認してください
バックアップが保存されていても、必要なデータを必要な時点へ戻せなければ、復旧には役立ちません。ウェブサイトやWordPress、メール、データベースをご利用の場合は、次の内容を確認してください。
- 何をバックアップしているか。ウェブサイトのファイル、データベース、メールなど、対象を把握する
- どこに保管されているか。管理画面、外部ストレージ、制作会社の管理環境などを確認する
- 誰が復元を実施するか。管理者、制作会社、保守担当者の役割を整理する
- 復元後に何を確認するか。サイト表示、フォーム送信、メール送受信、管理画面へのログインなどを確認項目にする
特にWordPressでは、ファイルとデータベースの両方がそろって初めて元の状態へ戻せます。バックアップの保存先や復元手順が不明な場合は、サイトの制作・保守担当者へ確認してください。まず、保存先を把握するところから始めましょう。
緊急時に連絡できる体制を整えてください
被害の疑いがあるときは、サーバー、ドメイン、DNS、メール、CMSの管理先を順に確認する必要があります。担当者が不在でも連絡できるよう、契約・運用に関わる連絡先を整理しておくと、初動が早くなります。
また、管理者アカウントや外部委託先のアカウントについて、誰が利用しているか、停止やパスワード変更を誰が判断するかも事前に決めておくことをおすすめします。パスワードやAPIキーそのものを一覧表へ記録する必要はありません。
MIC-Sサーバーをご利用の皆様へ
万一、ウェブサイトやメールに異常が見られる場合は、設定変更を繰り返す前に、発生日時、確認できた現象、変更した内容を記録してください。サポートへお問い合わせいただく際に、状況の確認に役立ちます。
復旧の可否やMIC-S側で確認できる範囲は、ご契約内容とご利用中の構成によって異なります。お客様側で管理されているWordPress、プラグイン、外部バックアップ、メールソフトなどについては、各管理者・提供元での確認が必要になる場合があります。
IPAの教訓集では、バックアップとログの整合性、インシデント対応体制、事業継続計画の準備が重要な項目として挙げられています。この機会に、復旧手順と緊急連絡先を見直してください。